味方に合わせた陣取り

ランダム戦は定番の進行路でドンパチしてればよい?いいや、そうとも言い切れない。
展開が早かったり、ゲーム終盤には重要になってくるマップの陣取りについてちょっと説明するぞ。

例1)ステップでの例

まずは戦場の状況から。

こちらは南スタートでA地点でのHT勝負に負けて、A地点より下がった位置での防衛戦を始めなければいけない状況だ。

Step1-2.jpeg

この時、戦場の射線を考えた配置は以下のとおり。(上の画像と合わせて確認してね)

  • まずはA地点からの出口を抑えるB地点に車輌が配置される。ただしB地点は裏取りが容易な地形になっており、最悪挟撃される可能性がある。

  • その為、B地点の背後に繋がる道を抑えるため、C-1地点かC-2地点に味方が陣取る必要がある。C-2地点は守りやすいけどA地点からB地点の間(=敵の攻撃進路)に援護射撃できないデメリットがあり、C-1地点はA地点からB地点の間に射撃できるメリットが有る。

  • ただしC-1地点はD地点から射線が通りやすく、C-1地点内での動きの自由度が少ない。なのでD地点の敵を排除する必要がある。

  • D地点を狙うためにE地点を抑える。これでC-1地点はA地点のことだけを考えて動けるが、E地点はF地点から射線が通ってしまう。

  • そこで、F地点への敵侵入を防ぐためにもG地点に味方を配置する。Gの裏取りはE地点から防ぐ事ができる。

  • こうやって、戦線が構築される。このまま守ればいわゆる「チームごとガン芋」と言う状態だ。

これはかなり極端な説明だし、すべての地点に味方が配置出来るわけではないが、逆に「敵が来ないならその地点を抑える味方は不要」になるので、必要な地点に味方を全投入出来る。その為にも軽戦車による偵察が必要なわけだ。

ステップでのまとめ

上記はかなり極端な例だが、攻めるにしろ守るにしろ「2方向から敵を叩く&逆に叩かれないように守る」のがマップ戦略の基本であり、守る地点を把握することも大事マップ研究の一つだ。
起き偵察ポイントやレアな登山ルートを探すのだけがマップ研究じゃない、ってことは知っておいて欲しい。

また、俯角のある車輌は様々な地形を防衛地点/攻勢地点に使える事が強みなので、俯角のある車輌に乗った時は「自車輌で使える地点はどこか?」を常に探すようにしよう。

例2)エルハルフでの例

今度はもう少し狭い戦域での例。エルハルフを取り上げるけど、ちょっとした建物を挟んだ市街戦も同じように考えられるはず。
やはり大事なことは「2方向から敵を叩く&逆に叩かれないように守る」ってことだ。

EH.jpg

エルハルフの重戦車ポジ、北西の赤線部分での攻防を取り上げる。

大体、ゲームではここが重戦車の主戦場になると思う。軽戦車や一部の中戦車であればもっと敵陣側まで進むことは出来るが、その場合、単騎突撃となって撃破される可能性が高い。経験あるプレイヤーであればここを主戦場とするはずだ。
この戦域の主要攻撃ポジションは下図の通り。

EH-mini_point.jpg

  • 初期配置としてはB、C及びE、Fに敵味方の車輌が配置することになる筈だ。これだけだと両方の射撃ポイントが敵陣の両方の射撃ポイントを射界と出来るため、非情に膠着しやすい。

  • 具体的には、EはCを撃ちやすいが、更に欲張ってEからBを撃とうと乗り出せばCから撃たれる可能性が高い。逆にBがEを撃とうとするとFから撃たれる事になり、結局C対E、B対Fの体勢になることが予想される。そんな時、この戦域で状況を変える可能性がある場所はAとDだ。

  • 例えば赤チームがDを抑えた時にAに緑チームの車輌が誰も居なかったとする。その場合D対Bの形となるが、B周辺には遮蔽物がなく、逆にDは地形を遮蔽とすることが出来る。その結果、Bの車輌は更に下がって、ハルダウンで戦わざるを得なくなる(図で言うとA3辺り)。

  • これで不都合が生じるのはCの車輌だ。Bからの援護がなくなったため、Fの車輌が前に出られるようになってしまう。するとFとEの2方向を相手にせねばならず、仮にFの車輌が図のB2まで進出してきた時は、前と右の二方向から撃たれる形になり、下がらざるを得なくなる。

  • という訳で一見、通行料を取られるだけのNoobポジにしか見えないA及びDだが、非常に重要なポジションであるということが言える。時折、重駆逐がB及びFよりやや後方、一見クソ芋なポイントにD及びAをエイムした状態で待ち構えているのは、仮にA/Dを取られたとしてもB及びFがA/D地点から撃たれないよう、その頭出しを抑える役目を負っているわけだ。

  • A/D同様、他のポイントもそれぞれ大事だ。赤チームの例で言うと、Cを取ればBの裏とりが出来る事になってしまう。Bが撃破できれば残ったAを前後で挟んで撃破することは容易い。

  • 同じ様にBの場合も、Bの車輌が下がればCへのクロスファイアからCを下げさせて、やはりBからAを撃破することが出来てしまう。このように、いずれのポジションも戦線を構築するために必要だということがわかると思う。

  • とは言え、1人でそのポイントに入っても対峙する相手が複数両いれば攻めることは(普通は)出来ない。そういった時は、ポジションの維持だけに務める、味方とともに戦線をぐっと押し下げる、などの作戦も考えるべきだ。

エルハルフでのまとめ

上記で説明したように、大抵の車輌がいる場所はそれなりに戦略的な意味がある(勿論、一部には非効率過ぎてNoobしか向かわないポイントなどもあるけれども)。
今回のキーとなるのは2方向から撃てるかどうか?と、そこが奪取された場合の他ポジションへの影響だ。その辺りも心しながらマップ研究を進めてほしい。

  • 最終更新:2016-05-06 02:25:43

このWIKIを編集するにはパスワード入力が必要です

認証パスワード